ライター

高橋歩さんの「BELIEVE YOUR トリハダ」という言葉に影響を受け、自身も人の心を動かせる仕事をしたいと決心。サックスとジャズへの愛が止められず、メンフィスとニューオーリンズを訪れたことから旅に目覚める。好きなものはお酒といちご。

アメリカ横断に出発したのは10月。気がついたら、いつの間にか2018年がすぐそこまで近づいていました!早い!そして寒い!

帰国してから1ヶ月ほど経っていますが、横断の振り返りをしていきます。今回は11日〜15日目。この間に「日本に帰国することになるかも……」と危機感を感じたほどの、大きなアクシデントがありました。

5万年前の隕石孔


photo by ruimaeda

この頃から、早川佳佑さんが「山の神」と呼ばれるようになりました。「山の運転といったら早川」という雰囲気になり、箱根駅伝の「山の神」からとったあだ名です。山の運転は、ほぼお任せでした。何か選択で迷ったら、迷いなく神の意見を尊重します、神ですから。


photo by Abe saxophone

11日目は「アリゾナ大隕石孔固定記念物」から。(しばらく補欠扱いだった前田が、ここで運転のリハビリを始めます)こちらには今から5万年前、直径役50メートルの流れ星が降ってきたそうです。 なんと周囲160キロメートルの動植物を一瞬で死滅させてしまったのだとか。

隕石孔は直径1300メートル、深さ170メートル。展望台には望遠鏡が設置されており、過去に調査されていた様子を見ることができます。SFや宇宙が好きな人にはぴったり。

建物内には映像を見られるスクリーンや、隕石衝突の速さや衝撃などを詳しく説明した展示がありました。そしてドキドキだった前田の運転、何もなくてよかった。

■詳細情報
・名称:Meteor Crater Meteor Crate
・住所:At I-40 and Exit 233, Winslow, AZ 86047
・公式サイトURL:http://meteorcrater.com/

念願のルート66へ


photo by Abe saxophone

次に向かったのは「フラッグスタッフ」という街。ヒストリックルート66が通っている街であるため、前日からとっても楽しみにしていました。というのも、この前日に「このままだとルート66を通らない⁉︎」という衝撃的事実が発覚。

何にも下調べせずにGoogle先生に従って最短ルートを走っていたら、ルート66を過ぎていたことがわかったのです……。(みなさま、アメリカ横断は計画的に)


photo by Abe saxophone

ということで、少し引き返して来たわけです。私は今回のアメリカ横断において、「ルート66」を走ることが夢だったので、ここだけ少し運転させてもらいました。街は栄えていてホテルやモーテルがたくさん、可愛い雑貨屋さんも多く並んでいました。


photo by shigeki naganuma

ここでなぜか、「サブウェイ対決」が勃発。前田と阿部がサブウェイをお互いにカスタマイズして、どっちが早く完食できるか対決するというもの。結果を知りたい方はこちらをご覧ください。

(お互い全部盛りにしたら差がつかないと思って具材をうまく吟味してたのになぁ…グチグチ)

あれ、ホイールカバーって……


photo by Abe saxophone

12日目の朝、あることに気づきます。ない。出発の時についていたものが、ない。


photo by Abe saxophone

ホイールカバーが、ない。盗られたのか、走行中に落ちたのか不明ですがホイールカバーがなくなっていることに気づきました。昨日まではあったはずなのに……。とりあえず私たちはその状態のまま旅を続けましたが、大丈夫だったのか。

(途中で見かけたキャンピングカーは、ほとんどの車がやはりホイールカバーがない状態でした。それが普通なの?)

朝から若干不安になりつつ、今日の目的地へ向かいます。目指すのは、伊達が一番楽しみにしていた「セドナ」!パワースポットとして知られるこの場所を、全員でトレッキングすることになりました。登ったのはカセドラルロック。


photo by Abe saxophone

序盤には川が出現。ガイド役の伊達は「もう少し先に行ったら渡れるかな〜」「多分渡るための石があると思うんだよねぇ〜」などとのんびりした感じですが、一向に川を渡れる気配がありません。

「ルートが違うんじゃない?」なんて声も聞こえてきましたが、ここはやはり旅人。文明の利器に頼ってルートを調べたりなんかせずに……

川を越えました。しかも帰りも同じ道を通ったので、行きと帰り合わせて2回川を越えました。これでまた一つ、たくましくなった気がする。

そして中間地点では、長沼が伊達をお姫様抱っこしてスクワットする企画に挑戦。まだここではセドナのパワーを授かっていないので、全然続きませんでしたが……。

ちなみに、このトレッキングで私は完全に途中でバテていました。集合写真に一緒に写る気力もないくらいに。だって、岩と岩の隙間をよじ登るなんて想像してなかったんだもん。


photo by hitomi date

割とガチなトレッキングだったので、軽い「ハイキング」くらいの気持ちで行っちゃいけませんよ!


photo by Abe saxophone

途中辞めようかとも思いましたが、やはり頂上から見た景色は素晴らしいものでした。さっきまでの疲れも不思議と吹き飛んだみたい。計3時間ほどでしたが、この経験はアメリカ横断の中でも色濃く残るものとなりました。ちなみに、下山した後は長沼にパワーが宿っていたようですよ。

■詳細情報
・名称:Yavapai County, Sedona, AZ 86351
・電話番号:+1 928-282-6907

本当は明るいうちに着きたいんだけど


photo by ruimaeda

私たちはほぼ毎日、RVパークと言われるキャンピングカー用のキャンプ場に泊まっていました。一番理想的なのは、夕方の明るいうちにRVパークにチェックインし、ご飯やシャワーを済ませて日付が変わる前にはベッドに入ること。しかし、なぜか私たちがRVパークに着くのは大抵夜8時をすぎた真っ暗な時間帯。この日も夜遅くにチェックインすることになりました。

そして、このRVパークが広すぎる上に夜だから真っ暗。なんと車を停めたところからシャワー・トイレまで10分も歩くとのこと……。7人揃ってみんなでシャワー大冒険をしました。こんな小さなエピソードも、今思えば良い思い出です。

そして事件が起きた13日目


photo by keisuk hayakawa

この日に、事件は起きました。目指していたのは白の絶景が広がる「ホワイトサンズ」でした。以前公開したこちらの記事では、ホワイトサンズで楽しそうにビーチフラッグをしている様子を書いたのですが、実はその前に車内が微妙な空気になりました。

軍人さんに、顔を真っ赤にしながら激怒されたからです。

 

悪いのは完全に私たちなのですが、その時は軍人さんの迫力にただただ驚いてしまいました。ホワイトサンズがあるのは、メキシコの国境付近。不法移民が多いため、ボーダーポイントと言われる関所のような場所が設けてあり、そこでチェックをされるのです。

そのことを知らなかった私たちは、料金所?検問所?なんだろうと思っていたのですが、あろうことか「STOP」と大きく書かれている看板を無視して、その時の運転手(名前は伏せてあげます)はなぜかそこを止まらずに通過しようとしたのです。しかも、軍人さんが横にいるのにそこでわずかに加速(!)。

 

その瞬間「止まれ!そこに車を停めろ!全員車から出ろ!」とこっ酷くお叱りを受けることに……。全員車から降り、膝まづき、パスポートを全員分提出。「やばい、強制退去させられるかも」と最悪な事態が頭をよぎりましたが、なんとかそれは免れることができました。

アメリカを運転する時は、「STOP」の看板を見たら必ず止まりましょう。なお、運転していた本人は看板に全く気づいていなかったとのこと。英語ができないので、軍人さんが怒り心頭の時も何を言われているのか理解できていなかったそうです……(他メンバーの顔を見て、やばいと思ったらしい)。そのあとは笑い話になりましたが、あの時撃たれなくてよかったなぁと今は思います。


photo by Abe saxophone

そんなこんなで、やっとの思いでたどり着いたホワイトサンズですが、残念ながら天候に恵まれず曇り空が広がっていました。

一瞬の晴れ間の隙に撮影を済ませ、急いで車で出発。あ、もちろん運転手は交代しています。

■詳細情報
・名称:White Sands National Monument
・住所:19955 Highway 70, Alamogordo, NM 88310
・電話番号:(575) 479-6124
・公式サイトURL:https://www.nps.gov/whsa/index.htm
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高橋歩さんの「BELIEVE YOUR トリハダ」という言葉に影響を受け、自身も人の心を動かせる仕事をしたいと決心。サックスとジャズへの愛が止められず、メンフィスとニューオーリンズを訪れたことから旅に目覚める。好きなものはお酒といちご。

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