一夫多妻制、処女ダンス、サファリ…… 2018年4月に国名が変わったアフリカの王国、エスワティニをご紹介します。 旧名のスワジランドと言えば、聞いたこともある人がいるのではないでしょうか? 南アフリカとモザンビークの間に挟まれ、日本の四国程の小さな王国です。
ちなみに僕が訪れた2018年12月時点では、国内はおろか国境のスタンプでさえも未だにスワジランドのままでした。
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エスワティニの中で訪れた都市とルート、移動方法
アフリカ南下中に、南アフリカからレンタカーで入国。 首都のムババネを経由し、スワジ文化村と2つの国立公園を訪れました。 南アフリカとモザンビークに接していますが、モザンビークはビザが必要なので南アフリカからバスを乗り継いで行くかレンタカーが一般的です。
エスワティニ内は道も舗装されていて走りやすかったのと、レンタカーであればサファリも自分たちの車で行けることに加えて国内の公共交通機関が発達してないので、南アフリカでレンタカーを借りて旅するのがオススメです。
エスワティニでのエピソード(人とのエピソード)
スワジ文化村で村を案内してくれた女性が、エスワティニの歴史や慣習などを詳しく教えてくれました。 今なお完全に男性優位の社会が続いており、例えば女性は動物の頭と足を食べてはいけません。それは頭を食べると夫より賢くなるから、足を食べると逃げてしまうという理由から。
他にも一夫多妻制で夫が他界した後妻は再婚できないなど、他の国とは全く違う慣習が残っていて驚くことばかりでした。
また、リードダンスを披露してくれた男性。ダンス中は迫力のある踊りで真剣な眼差しがかっこよかったけど終わってからお話すると、常にニコニコしていて踊りとのギャップがかわいかったです。
エスワティニでのエピソード(場所のエピソード)
エスワティニのサファリは、おそらく世界一安いんじゃないでしょうか? 僕が訪れた2つの国立公園とも400円程度で、サファリが楽しめてしまいます。
安いからと言って侮ることなかれ! Mlilwane Wildlife Sanctuaryで行けるウォーキングサファリでは実際のサバンナを車ではなく自分の足で歩くことができますし、Hlane国立公園ではキリンやシマウマなどの動物に加え、ビッグ5(ライオン、ゾウ、ヒョウ、バッファロー、サイ)のうちバッファローを除く4種類の動物が見れます。
さらにその中でも見ることの難しいと言われているサイが、比較的高確率で見れることで有名なんです!
知っておくべきキーワードは「処女ダンス」
正式名称をリードダンスといい、エスワティニの伝統的な踊りです。 毎年8〜9月に国中の未婚で子どものいない女性が数万人集まり、国王の前で踊ります。 その目的は、王家の忠誠と女性間の連携を深めること。
さらには、エスワティニで深刻な問題である15〜49歳のHIV罹患率が約25%と世界一になってしまっていることに対する予防なども含まれます。また毎年国王は、参加者の中から新しい妻を選んでいます。
現国王の妻は現在15人ですが、前代の国王は70人の妻を娶っていたとか… 男性諸君、うらやましいですか?
エスワティニ旅行を楽しむためのアドバイス
エスワティニでは公用語が英語なので、英語が通じます。 そのため、会話で困ることはあまりないと思います。明るくて優しい人が多いので、積極的に話しかけてみてください!皆さん好意的に接してくれます。
サファリに自分たちで行く場合、ある程度動物に対しての予備知識があった方が楽しめるので、事前に名前だけでも覚えてから行くと良いと思います。 サファリ公園内の道はそこまで悪くないですが、木や大きめの石などの障害物もあるので、運転に慣れていない場合はツアーを頼んでも良いかも。