ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

日本にあるほとんどの銀行や郵便局ではユーロやポンドを取り扱っています。銀行によってはスイスフランや北欧の通貨があるところも。ところが、国内では空港にある銀行でのみ、もしくは取り扱いがないヨーロッパの通貨も存在します。

今回はそのようなマイナー通貨の対処法を考えます。

 

そもそもユーロが使えないヨーロッパの国はどれくらい

photo by shutterstock

ヨーロッパ旅行で何かしらの形でお世話になるユーロ。一方、ユーロを使っていないヨーロッパの国もたくさんあります。ユーロを導入していないヨーロッパの国を列挙してみました。

イギリス、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、ベラルーシ、ウクライナ、モルドバ、ルーマニア、ハンガリー、チェコ、クロアチア、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、マケドニア、ブルガリア、アルバニア、ポーランド、スイス

 
意外と多く感じるかもしれません。一方、ユーロ未加盟国にも関わらず、ユーロを導入している国もあります。それは以下のとおりです。

モナコ、サンマリノ、バチカン、アンドラ、モンテネグロ、コソボ

 
この中でも例外な国は旧ユーゴスラビアのモンテネグロとコソボです。両国は欧州連合と協定を結んでいませんが、ユーロが流通しています。欧州連合側も事実上の黙認状態。旅人にとってはユーロが使えるのでありがたいですが。とりあえず、ここではヨーロッパでもユーロを導入していない国はたくさんある、これだけ頭に入れておきましょう。

 

国内で空港だけ、もしくは取り扱いがないヨーロッパの通貨

photo by shutterstock

先ほども書いたとおり、イギリスのポンドや北欧の通貨は一部の銀行でも取り扱っています。その他のマイナー通貨は「第一種空港(成田、中部、関西)で取り扱いのある通貨」と「国内では取り扱いがない通貨」に分かれます。それぞれ列挙してみました。

第一種空港にある銀行でのみ取り扱いがある通貨を持つヨーロッパの国
ハンガリー、チェコ、ポーランド

 

国内で取り扱いがない通貨を持つヨーロッパの国
ベラルーシ、ウクライナ、モルドバ、ルーマニア、クロアチア、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、マケドニア、ブルガリア、アルバニア

 
第一種空港の銀行で扱っている通貨は中欧諸国です。スロバキアとオーストリアはユーロを導入しているので、中欧諸国の通貨は日本で入手可能です。

一方、日本で取り扱いがない通貨は東欧、旧ユーゴ諸国です。これらの国の通貨は紙幣であっても、日本では使い道がありません。もし、これらの国の通貨を取り扱っている金融機関があれば教えてください!

 

空港での両替は「少しずつ」が基本

photo by shutterstock

取り扱いが少ないマイナー通貨の両替は「少しずつ」がコツ。大量に両替すると使い道がなくなり、ユーロや円に再両替する際に無駄な手数料を取られてしまいます。

また、少数ながら隣国ですら取り扱ってもらえない通貨もありました。モルドバの通貨「モルドバ・レイ」はウクライナで両替できず、結局、レートの悪いモスクワ空港で両替する羽目に。「隣国」だから取り扱ってもらえるだろう、という考えは通用しないケースもあります。

国内で取り扱いがない通貨の場合はユーロもしくはドルを用意しましょう。経験上、円が両替できるところは少ないです。あったとしてもレートはそれほどよくありません。

photo by pixta

最初の両替額はホテルまでの交通費+宿泊費以外の一日目の費用だけでOK。旅のスタイルによっても異なりますが、私は1万円~2万円を目安にしています。なお、宿泊費はクレジットカード払いにするのがコツです。

問題はどこで両替するか、ですね。私は空港にある銀行で両替を済ませます。確かにレートは悪いかもしれませんが、お金がなければ都市の中心部に行けませんから。先進国ならいさ知らず、東欧諸国ですと都市の中心部行きのバスはクレジットカードが使えないことも考えられます。

ところで、都市の中心部であっても両替は基本的に銀行で。「レートがいい」と謳っている両替所でも、高額の手数料を取られることがあります。

ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

RELATED

関連記事