ライター
土庄 雄平 山岳自転車旅ライター|フォトグラファー

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤めながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。 山岳雑誌『山と渓谷』へ寄稿、「夏のYAMAPフォトコンテスト2020」入賞、「創業110周年記念 愛知銀行フォトコンテスト」最優秀賞など。山での活動をライフワークとし、学生来、日本全国への自転車旅を継続している。

こんにちは、トラベルライターの土庄です。久々ですが、旅とキャリアというテーマについて執筆してみたいと思います。

今回は、移住体験と将来の田舎暮らし構想です。というのもかつて、【Huber.遊ぶ広報プロジェクト】でお世話になった株式会社Huber.の原崎夫妻にお誘いいただき、鳥取県智頭町(ちづちょう)で移住体験をしてきたから。

その土地や人の魅力に触れられたのはもちろんのこと、将来考えている移住について数々の知見が得られたのでレポートしたいと思います。

鳥取県智頭町とは

photo by Yuhei Tonosho
鳥取県といえば、鳥取砂丘や日本海というイメージが強いのではないでしょうか。今回訪れた智頭町は、しかし鳥取県でも内陸側。王道の鳥取とは少し印象が違うかもしれません。

智頭町は、中国地方の山間部らしい風光明媚な自然が根付き、街道の中継地点として歴史もある町です。

photo by Yuhei Tonosho
私も父方の実家が岡山県山間部にあるのですが、周囲を自然に囲まれた町並みと、田畑と家の匂いが混ざるような日常の風景が共通していて、訪れた途端なんだか懐かしい気持ちになりました。

■詳細情報
・名称:鳥取県八頭郡智頭町

・アクセス:特急・スーパーはくとより京阪神から約2時間〜3時間
・公式HP:https://www1.town.chizu.tottori.jp/

智頭町の3つの魅力

photo by Yuhei Tonosho
今回そんな智頭町に2泊3日滞在しました。グルメや宿泊、伝統工芸など様々な体験を通じて、智頭町の魅力を大きく3つ発見することができたので、詳しくご紹介したいと思います。

京阪神からアクセス良好

photo by Yuhei Tonosho
まず驚いたのが、意外と大都市からのアクセスしやすいということ。京阪神から鳥取・倉吉までつなぐ特急「スーパーはくと」は智頭町にも停車します。

photo by Yuhei Tonosho
つまり京都や新大阪からも電車1本で行き来できるのです。多少時間はかかりますが、それでも2〜3時間程度。

筆者は名古屋から向かいましたが、マップで見るより遠いとは感じませんでした。また終電が智頭着22時13分と遅い時間まで運行しているのもポイントです。

中国山地の豊かな自然

photo by Yuhei Tonosho
次に暮らしのバックグラウンドとなっている自然の豊かさです。智頭町では面積の90%以上が森林で、芦津渓から綺麗な北股川の清流が流れています。

なかでも注目したいのが水です。町が湧水を引いているため、川の上流側の集落では水道代を都市部の半額ほどに抑えることができます。

photo by Yuhei Tonosho
また後にご紹介する首都圏からUターンしたご夫妻の話によると、お二人とも智頭の水を飲むようになってから痩せたのだそう。

智頭の水に着目して関西の有名スーパーがお豆腐工場を作ったり、ここの水が気に入って移住をしたという方もいらっしゃったり。智頭の自然のパワーがすごいことを実感しました。

人と人の間の程よい距離感

photo by Natsuki Harasaki
もともと智頭宿という宿場町であった智頭町。街道をたくさんの人が往来するのが日常でした。その歴史の名残からかもしれませんが、町全体にウェルカムな雰囲気が根付いています。

ともすると人の出入りが少ない町は閉鎖的になり、人の関係もウェットになりがちです。しかし智頭町では、人と人の距離が近すぎず遠すぎない、適度な距離感が保たれているように感じられました。

photo by Yuhei Tonosho
近年移住者が増えている智頭町ですが、そんな「フラットな関係が居心地が良い」という声も多いそうです。

個性を尊重する土壌が作られた町だからこそ、たくさんの方が自分らしさを発揮して色んな挑戦しつつ、その中で自然と手を取り合える関係性も構築できていると感じられました。

忘れられない時間を過ごした民泊

photo by Yuhei Tonosho
そんな智頭町の魅力を味わった移住体験ですが、一番心に残ったのが「民泊体験」です。智頭町では行政がバックアップして、町内の数軒が民泊施設として旅行者の受け入れを行なっています。

photo by Yuhei Tonosho
今回お世話になったのが、「ちづの宿本綾木」の綾木さんご夫妻のお宅です。最初は智頭のお話で盛り上がり、夕食でお酒が進んでいくと、酔った勢いでプライベートのお話まで相談に乗っていただきました。

サラリーマンとしての悩みや将来の目標まで、ガッツあるフィードバックに勇気づけられ、”これから自分がどうしたいのか”について改めて立ち止まって考えられた気がします。

photo by Yuhei Tonosho
また民泊ならではのお母さんの手料理はもちろん最高。郷土料理なる豆腐ちくわも美味しかったです。

首都圏からUターンした後、自分で味噌作りをはじめ、今では良菜会という団体の代表を務めている70歳超えのお母さん。「今が一番楽しい!」とおっしゃる姿を見て、何だか筆者も元気をいただきました。

■詳細情報
<智頭町民泊協議会>
【事務局】智頭町山村再生課
TEL:0858-75-3117 FAX 0858-75-4124
【申込先】一般社団法人智頭町観光協会
TEL:0858-76-1111 FAX 0858-76-1112
【ホームページ】https://www1.town.chizu.tottori.jp/chizu/sanson_saisei/minpaku/

智頭で得られた将来に向けてのインプット

photo by Natsuki Harasaki
今回の滞在を通じて、智頭町という場所が大好きになったのはもちろんですが、将来移住や多拠点生活を目指していくにあたって、いろんなインプットを得ることができました。

フルリモートの仕事だけではない

photo by Yuhei Tonosho
元々移住をするなら、完全にフルリモートの仕事だけで生活できるようになり、そのスキルと複業の収入が整ってから移住を決意しよう!と思っていました。

この流れはとても理想形ですが、職種が限定されるほか、誰でも一朝一夕にできる働き方ではありません。この機会を通して”もっと柔軟に考えて良い”ということに気づくことができました。

photo by Yuhei Tonosho
もちろんフルリモートでいつでも仕事に取り組める状況を作ることは大切です。移住先で実働する仕事半分、リモートの仕事半分で、蓄えを作れるだけ稼ぐことができれば、今すぐでも十分に移住を検討できると感じました。

ベストな子育ての環境とは

photo by Yuhei Tonosho
次に考えたのは、ベストな子育てについてです。20代の前半までは念頭にすら置いてなかったのですが、人生のステップが進んだ今となって、「子育て環境」というテーマについてようやく真剣に考えることができました。

せっかく子育てをするなら、のびのび子育てができる環境が良いと思っています。

photo by Yuhei Tonosho
その点、この智頭町には、自然体験を重んじる幼児教育を推進しているユニークな環境もあります。地元の方と豊かな自然に寄り添っていただきながら、健やかに子供を育てられる場所という意味でも、良い場所だと感じられました。

Jターン+二拠点生活ができないか

photo by Yuhei Tonosho
綾木さんに相談に乗ってもらう中で、何も移住にこだわらず、まずは「Jターン+2拠点生活から考えてみたら?」と言っていただきました。Jターンとは、都会に近い地方都市に移り住むことです。

具体的には、神戸近郊に住み、智頭に2つ目の拠点を構えて、週末だけ田舎暮らしをするといったような構想です。改修は自分で頑張らないといけないですが、今では空き家バンクなどで空き家が200〜400万円ほどで手に入ってしまいます。

photo by Yuhei Tonosho
都会の近くに住みたい。そして、できればパートナーの実家近くに拠点を置きたい。という希望と照らし合わせても、自分にとってとても良い選択肢だと感じました。

将来のために今サラリーマンをどのように頑張るか

photo by Kentaro Harasaki
上記のように、将来のことを整理することで、「より大切になってくるのが”今”だな」ということに立ち戻ることができました。

約1年3ヶ月前に転職をした筆者。念願の旅行業界でのキャリア統一を果たせたのですが、やはり営業職ということもあり、数字に目標に人間関係に苦悩することも多かったのも事実。

一方で理想の自分を目指すために、身に付けたいスキルや伸ばしたい思考力は山ほどあります。

photo by Yuhei Tonosho
そして同時に、今在籍している会社はとても学びの多い、素晴らしい環境だということにも気付くことができたのです。

5年後、10年後の自分を想像しながら、そこに必要なスキルを見立てて、着実に社会人として成長できるように仕事に励んでいこうと思います。

ライター
土庄 雄平 山岳自転車旅ライター|フォトグラファー

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤めながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。 山岳雑誌『山と渓谷』へ寄稿、「夏のYAMAPフォトコンテスト2020」入賞、「創業110周年記念 愛知銀行フォトコンテスト」最優秀賞など。山での活動をライフワークとし、学生来、日本全国への自転車旅を継続している。

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