ライター

高橋歩さんの「BELIEVE YOUR トリハダ」という言葉に影響を受け、自身も人の心を動かせる仕事をしたいと決心。サックスとジャズへの愛が止められず、メンフィスとニューオーリンズを訪れたことから旅に目覚める。好きなものはお酒といちご。

PEACE DAYを立ち上げた、ジェレミー・ギリー

日本でPEACE DAYについて知っている人は、どれだけいるでしょうか。PEACE DAYは国連に認められた記念日であり、世界では10億人もの人が平和を祈ったりアクションを起こしたりする活動に拡大しています。

今回初来日を果たした、PEACE DAY創設者のジェレミーさん。19年前、平和をテーマに映像作品を作ろうとした時に平和にちなんだ記念日がないことに気づき、PEACE DAYの創設について多くの人に訴え始めたそうです。

そして2001年9月、国連の総決議で9月21日がPEACE DAYに決定。いまでは10億人もの人が、9月21日がPEACE DAYだという認識が芽生えていると、データが出ているといいます。「多くの日本のみなさんが、平和について熱く考えていることに心打たれました」と話しました。

「日本を、そして世界を平和にするには、まず一人一人が平和を望む気持ちが必要です。それがあれば、必ず世界平和は実現できる」と、マイクを握りしめながら熱く語ったジェレミーさん。その視線の先には、小雨のなか彼の話に耳を傾ける多くの観客がいました。

いま、世界中で起きている争いごとの95%が、家庭や職場、友達同士などの身近なところで起こっているとのこと。戦争や紛争はわずか5%。だからこそ、自分自身から平和のメッセージを発信することで変わると話しました。

そして最後に、「日本にこうやって来られて、平和について語り合えることを嬉しく思っている。まず平和への思いを一つにする、そして気持ちを行動にしてきましょう」と力を込めて語り、会場を沸かせました。

最後には、一青窈さんのライブ。そして野外シアターで映画鑑賞


photo by Amakawa Natsuki
フェスの終盤には、一青窈さんが登場。そのあと上映された映画「ソニータ」に感銘を受けたと話し、辺りも暗くなってステージのライトが煌めくなか、曲を披露されました。

そして会場には平和への願いが込められたキャンドルが灯り、PEACEDAYの文字とピースマークが浮かび上がりました。ピースマークの真ん中にあるのは「原爆の残り火」で、九州からこの日のために遥々持ってきて頂いたものなのだとか。

photo by Amakawa Natsuki

「PEACE」「世界平和」と聞くと、どうしてもスケールの大きい話のように聞こえてしまいますが、まずは自分の周りに少し優しくする、1日だけでも「今日はPEACE DAYだから」と行動を改める。そんな些細で小さなことが積み重なり、一人ひとりが意識して行動することによって、それが世界の平和につながっていくのではないかと思います。


photo by Abe saxophone

まずは9月21日、身近な人に優しい気持ちで接してみてください。ハッピーを共有してみてください。そして一人でもいいから、PEACE DAYの存在を伝えてみてください。

きっと来年は、より多くの人が平和を祈る1日となるはずです。

ライター

高橋歩さんの「BELIEVE YOUR トリハダ」という言葉に影響を受け、自身も人の心を動かせる仕事をしたいと決心。サックスとジャズへの愛が止められず、メンフィスとニューオーリンズを訪れたことから旅に目覚める。好きなものはお酒といちご。

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