編集部
Asuna エディター

元小学校教諭。大学在学中に「海外ひとり旅」にハマる。現在はTABIPPOの編集部に所属。ほかにも取材・美容・食・コラムライターとして活動しつつ、個人でFamily photographerとして、お宮参り・七五三・前撮りなどを撮影している。週末は夫と旅三昧の日々で、長野〜福島県は庭。東北が大好きで、地方に行きつけの店を作るのが趣味。

みなさんこんにちは、美しいレストランやホテルよりも、老舗の食堂や歴史あふれる旅館が好きなAsunaです。

そこで、今回は京都のお気に入り「老舗」BEST3をご紹介!昔からずっと愛され続ける理由、その味の美しさについて、お伝えしていきたいと思います。

どこのお店も長く愛され続ける「老舗」であることに変わりはないのですが、創業年数をランキング形式でお伝えしていきます。

第3位:【和菓子】有職菓子御調進所「老松」

photo by 有職菓子御調進所 老松
ここ「老松」は、婚礼菓子、茶席菓子を中心にお菓子を作り続ける、和菓子屋さん。創業は1908年(明治41年)で、京都の歴史をふまえた風土菓や、日本古来の原材料について考えた菓子を展開しています。

関西に住むわたしの叔母は「老松」の中でも、夏季限定商品である「夏柑糖」がお気に入りなんだそう。


photo by 有職菓子御調進所 老松
こちらはトルの夏蜜柑果汁と寒天を合わせ、再び皮に注いで固めた夏季限定のお菓子です。見た目も美しく、お土産にもぴったりですね。

その他にも、こちらは京都の歴史的な風土をふまえた「老松」の代表菓子として長年愛されてきた「御所車」という押紋菓子。


photo by 有職菓子御調進所 老松
落雁は江戸時代には紋菓として親しまれてきましたが、茶道の発展とともに茶席菓子として広く知られるようになりました。「御所車」は、あっさりと炊き上げた小倉餡を落雁で包み、その名の通り御所車の木型で押した柔らかいお茶菓子になります。

ぜひ、京都にお越しの際には、京都の歴史や風土を取り入れた、上品で美しい和菓子を召し上がってみてくださいね。またオンラインストアでも販売されています。ぜひご覧ください。

■詳細情報
・名称:有職菓子御調進所 老松
・住所:〈嵐山店〉京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町20
・地図:
・アクセス:嵐電(京福)嵐山本線「嵐山駅」より徒歩3分
・営業時間:平日10:00~17:00・土日祝9:00~17:00
〈茶房〉平日10:30~16:30(L.O.16:00)・土日祝9:30~17:00(L.O.16:30)
・定休日:不定休(お問い合わせ下さい)
・電話番号:075-881-9033
・公式サイトURL:http://oimatu.co.jp

第2位:【京漬物】村上重本店

photo by 村上重本店
続いて、今度はわたしオススメの漬物屋さん「村上重本店」。創業は1832年(天保3年)にも遡ります。京都に行った際、父から「村上重本店で漬物買ってきて!」と懇願されたのが最初の出会いでした。

年間販売商品・季節限定商品の他にも、アラカルト(詰め合わせ)なども販売していて、贈り物にも喜ばれるんです。実際、わたしから父への誕生日やクリスマスで、村上重本店さんの漬物を何度贈ったことか…!

photo by 村上重本店

こちらは「ぴりから小なす」といって、厳選した小なすをじっくり漬け込んだ1品。味が濃いのでご飯のお供に最高です。実家では父と取り合いになることもあります。

photo by 村上重本店
こちらは「大根のゆず風味漬」。皮をむいた季節の大根を短冊に切り、塩漬にしてから柚子の風味ほのかにあっさりと漬けた1品です。ホームページにも記載されていますが、わたしは七味唐辛子でアクセントをつけて食べるのも好きです。

漬物が大好きな家庭で育った、漬物好きなわたしとしては、京都に行く人全員におすすめしたいお店。

商品によっては、日持ちしないものもあるので、そういう場合はホームページよりネット購入・郵送もできます。冬季限定商品である、「千枚漬」や「すぐき」も絶品なのでぜひ食べてみてくださいね。

■詳細情報
・名称:村上重本店
・住所:京都市下京区西木屋町四条下る船頭町190
・地図:
・アクセス:阪急京都線 京都河原町駅1番B出口徒歩1分
・営業時間:9:00~19:00(土・日・祝日は19:30まで)
・定休日:年中無休(元旦〜3日を除く)
・電話番号:075-351-1737
・公式サイトURL:https://www.murakamijyuhonten.co.jp

第1位:【茶屋】通圓

photo by 通圓
最後にご紹介させていただくのが、創業がなんと平安時代末期、永暦元年(西暦1160年)!宇治の老舗茶屋、「通圓」です。かな文字や和歌、などの日本の文化が多く流通したこの時代に、通圓の歴史も始まりました。現在24代目。昔から愛され続けるお茶屋さんです。

室町時代、足利義満が宇治茶の栽培を奨励し、その後「宇治」が茶の本場として知られてきました。そんな昔から創業されているので、「通圓」は広辞苑にも「京都府宇治市にある茶屋」として載っているのだとか。

photo by 通圓
こちらは、通圓さんのホームページにて紹介されている宇治茶の種類です。収穫後の工程や、葉のどの部分を使うのかによって、香りや味わいなど、全てが変わってくる日本のお茶。

photo by 通圓
「日本茶(煎茶)」の原点とされる、宇治の地にて、代々受け継がれてきた伝統的な宇治茶は、香りから上品な味わいです。

嵐山店には茶房が併設されているので、「上抹茶とお菓子」「抹茶パフェ」などのお茶を使った甘味をはじめ、「茶蕎麦」などのご飯メニューもあります。ぜひ、宇治にお越しの際には、歴史ある「通圓」に訪れてみてはいかがですか?

■詳細情報
・名称:通圓
・住所:京都府宇治市宇治東内1番地
・地図:
・アクセス:京阪宇治駅 真正面
・営業時間:9:30〜17:30
・定休日:年中無休
・電話番号:0774-21-2243
・公式サイトURL:http://www.tsuentea.com

愛され続ける老舗に訪れてみよう


photo by Asuna Igari
日本の歴史と共にある京都で、古くから愛され続けるお店の魅力をご紹介させていただきました。歴史と共に在るということは、時が経つとともに変わっていくこともあれば、変わらずに在り続けることもあると思います。

長く愛され続けている老舗に訪れると、創業から引き継がれてきた「味」や「信念」から感じるものも、多くあるのではないでしょうか。みなさんもぜひ、京都に訪れた際には足を運んで、味わってみてくださいね。

《短期連載》とっておきの、京都 |旅好きが選ぶこだわりの「京都BEST3」


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