人の瞳の色は20種類以上!
「目は口ほどに物を言う」や、「目力」という言葉がある通り、第一印象などでも人の瞳は相手にとても印象をつけやすいもの。日本人がカラーコンタクトをつけて海外の人の瞳に憧れてしまうのも、瞳の色が綺麗だからですよね。
人の瞳の色というのは厳密に言うと瞳孔の周りの虹彩の色を指します。瞳孔とは目の真ん中にある黒い点のこと。人は皆この瞳孔を通して世界を見ています。
外からの光の量を調節する目の調節器官である虹彩の色は、実は20種類以上もあるのだそう。日本やアジア人は遺伝的に黒やこげ茶色が多く、ヨーロッパ系に多い白人などの色素が薄い人たちは青やヘーゼルカラーの瞳が多いです。
ブラウン(濃い茶色)
photo by pixta
世界で一番多い瞳の色と言われているのがブラウンです。日本でも多くの人がこのブラウン系統の瞳の色をしています。日本人=黒い瞳だと思われるかもしれませんが、良く見てみると真っ黒ではないことが分かると思います。
メラニン色素を多量に含んでいる為、紫外線の影響を受けやすい赤道近くの国や、アジアなどに特に多いと言われています。メラニン色素の量が多く粒が大きいほど、黒に近い色に見えます。
ヘーゼル(薄い茶色)
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明るめのブラウンと濃いグリーンの中間として位置付けされているのがこの色です。ブラウンとブルーの交配によってできるとされていて、メラニン色素の量は、ブラウンより少なめなので、薄い茶色に見えます。
瞳孔に近い部分と白目に近い部分の色が光の加減によって色が変わって見えることがあります。アメリカやヨーロッパの国に多い色で、日本でも九州などの南西の地域で確認されています。
福岡出身の橋本環奈ちゃんもこの色だということで、瞳の美しさが注目されていますね。
グリーン(緑、翠瞳)
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グリーンの瞳は黄色と茶色が同程度混ざり合うことでできています。その為、一言でグリーンと言っても深い色から明るいものまで様々。光の加減でグレーや黄色に見えたり、成長するにつれて色の深みを増したりします。
この瞳の色はヨーロッパの国の人に多く、特に北欧では多くの人がこの瞳の色をしています。稀に中東やアジアでも見られますが、とても珍しい為、アフガニスタンのパシュトゥーン人は「緑の目の人々」と呼ばれています。