日本人にはあまり馴染みがない、ポルトガルの「ナザレ」。ヨーロッパ人にとってはリゾート地として知られています。筆者が訪れたのは10月末で日本とそれほど変わらない気温だったため、海水浴をする人は見かけなかったものの、サーフィンの練習をする人の姿はちらほらと見かけました。
前情報は「サーファーが憧れる場所」としか知りませんでしたが、実際に訪れてみると一番お気に入りの地方都市になりました。
漁師町、サーフィンのメッカとして知られるナザレ
中部セントル地方に位置するナザレは、新鮮な海鮮が採れる漁師町、そしてサーフィンのメッカとして知られています。
ポルトガルは歴史的な教会やアズレージョなどの細やかな装飾のイメージがありましたが、ナザレは少し違った雰囲気。海沿いに足を踏み入れると、ふと潮の香りがただよってきました。
サーフィンの大会も数多く行われており、筆者が訪れた数日後にも大会を控えているとのことでした。高台から海をのぞいて見ると、勢いよく波が岩に打ち付けられており白波を立てていました。
リゾート地であるナザレには、夏のシーズンになるとヨーロッパ中から観光客がバカンス旅行に訪れるそうです。
サン・ミゲル要塞の中にはサーフボードの展示
ナザレ岬の端に位置するサン・ミゲル要塞は、現在記念館のような役割を果たしています。中に入ると、有名なサーファーたちのボードが展示されていたり、歴史が語られていたりと多くの観光客が訪れるスポットになっています。
独特な地形から、波の高さは30mになるときもあるのだとか。2013年には男性サーファーが30m級の波に乗り、世界記録を樹立しています。
2019年11月にも女性が20m級の波乗りに成功し、世界記録更新の可能性もあるとのこと。
・名称:Forte de Sao Miguel
・住所:Estr. do Farol 2450, Nazaré, ポルトガル
・地図:
・電話番号:+351 938 013 587
・公式サイトURL:https://praiadonorte.com.pt/sobre/forte-s-miguel-arcanjo/
ナザレの可愛い伝統衣装
高台にあるシティオ地区では、可愛らしいカラフルな衣装を着た女性を見かけます。写真だとわかりにくいですが、実はスカートを何枚も重ねばきしています。その理由は諸説あり、波の数を表しているという説や、漁に出た夫を待つ妻が曜日を数えていたという説も。
また街の中には、このような小さな小屋のようなお店をいくつか見かけました。赤と白のデザインがとっても素敵!地元の人が食べるという、クリームが入った揚げパンなどが販売されています。
「聖母マリアの奇跡」メモリア礼拝堂
この土地の騎士ドン・フアス・ロピーニョが馬に乗っていた時に、崖から落ちそうになった瞬間を聖母マリア様が助けたと言われています。その感謝を込めて、こちらの礼拝堂が建てられました。
礼拝堂自体は小さいですが、とても狭い階段を降りるときれいなアズレージョが目に入ります。
・名称:メモリア礼拝堂
・住所:R. 25 de Abril 17, 2450-065 Nazaré, ポルトガル
・地図:
ノッサ・セニョーラ・ダ・ナザレ教会
ノッサ・セニョーラ・ダ・ナザレ教会は、17世紀に建てられたバロック様式の教会。先ほど紹介したマリアの奇跡の話で知られており、聖母マリアが祀られています。
ドン・ファスが崖の際にいて、マリア様に助けられる場面を描いたアズレージョも飾られています。
・名称:ノッサ・セニョーラ・ダ・ナザレ教会
・住所:Largo de Nossa Sra. da Nazaré, 2450-065 Nazaré, ポルトガル
・地図: