こんにちは!アゾレス諸島テルセイラ島に在住のYuです。突然ですが、みなさんはアゾレス諸島ってどこにあるかご存じですか?はじめて聞いたという方も多いのではないでしょうか。かく言う私も、主人の転勤で引っ越しが決まった時に、生まれて初めてその存在を知りました。実際に住んでまだ一年も経っていませんが、その手つかずの自然の美しさや素朴で優しい人々、アゾレス独自の文化や食事にすっかり虜に。
今回はそんな知られざる秘境「アゾレス諸島」で、絶対にしてほしい9つのことを紹介します。アゾレス諸島ってこんなところなんだ、行ってみたい!と思っていただけたら嬉しいです。
アゾレス諸島の場所
アゾレス諸島は、北アメリカとヨーロッパの間の大西洋に浮かぶ9つの島からなる、ポルトガル領の島々のこと。手つかずの大自然の美しさから「地球最後の楽園」や「伝説のアトランティス大陸の名残」とも呼ばれています。
サンミゲル島・テルセイラ島・サンジョルジェ島・ピコ島・ファイアル島・フローレス島・グラシオーザ島・サンタマリア島・コルヴォ島の9つの島で形成されています。
ポルトガル領ですが、アゾレス諸島として自治権があるため、独自の政府・文化・生活様式があり、ポルトガル本土とはまた違った魅力にあふれる島々。島の人たちも自分たちのことを「アゾリアン」と言い、アゾレス人であることをとても誇りに思っています。
アゾレス諸島へのアクセス
日本からアゾレス諸島へのアクセスは、まずはヨーロッパの都市を経由しリスボンへ。そして、リスボンからアゾレス諸島最大の島であるサンミゲル島のポンタデルガーダ空港へ行き、各島へ乗り継ぐ方法が一般的です。
また、隔日ではありますが、ヨーロッパの主要空港やアメリカのボストン空港やカナダのバンクーバー空港からも、ポンタデルガーダやテルセイラ島へ直行便が出ています。
島間の移動は、飛行機やフェリーが頻繁に出ているので便利です。
アゾレス諸島の魅力
photo by Yu
これまでテルセイラ島内の観光名所を回ったのはもちろん、アゾレス諸島全9島を旅してきました。どの島に行っても「自然の美しさ」「素朴で優しいアゾリアンの人々」「美味しいアゾレス料理」に毎回感激し、旅するごとにどんどんその魅力の虜になりました。
写真は、アゾレスの代表的ともいえる牧草風景と放牧されている牛たち。海を臨む山の斜面に広がる牧草地で、のんびりと幸せそうにくつろぐ牛たちの姿は、いつ見ても癒される光景です。
テルセイラ島で、アゾレス伝統の闘牛を見る
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「闘牛の島」という別名のあるテルセイラ島。アゾレス諸島の中でも2番目に栄えている島で、アメリカやヨーロッパ各都市からの直行便もあり、人気の観光地です。
美しいビーチや世界遺産の街「アングラ・ド・エロイズモ」、年間を通して行われる伝統のお祭りなど、見どころがたくさんある島ですが、そんなテルセイラ島で一年で一番盛り上がりを見せるイベントが、アゾレス伝統の「ストリートブルファイト」。いわゆる道で行われる闘牛です。
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毎年5月~10月のシーズン中、島中のいたるところで行われており、ケージで運ばれた500キロ級の雄牛を道に放ち、一般の人々が傘や赤い布を手に牛を追いかけまわします。それをまわりで見てる人が冷やかしたり応援したりするので、毎回どこもすごい人が集まります。
旅行者も手軽に参加できるためか、毎年怪我人が多く出ているので、まわりで観戦するのに留めておいたほうが安心です。
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牛は紐でつながれ、伝統的な白シャツと帽子を身にまとった「パストーレス」と呼ばれる男性たちが、牛が暴走しないようにコントロールしています。「パストーレス」とはポルトガル語で「羊飼い」という意味で、このポジションにつくのは家族の誇りなんだとか。
それでも興奮した雄牛は、時に柵を乗り越えて観客を襲ったりと、コントロールしきれない場面を何度も目にしたので、観戦する場所には注意してください。まわりにいる地元の人に安全な観戦場所を聞くのが一番です。
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傘を片手に牛と格闘する男性。見事な傘さばきで、観客からも大声援を浴びていました。
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ビーチで行われる回は、特に大人気。興奮した牛は水の中まで人を追いかけて攻撃しようとし、大迫力でした。毎回、ストリートブルファイトが行われる時には、フードトラックが多数あり、ローカルグルメを食べるのも楽しみの一つです。
ピコ島で、世界遺産のブドウ畑を見る
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ピコ島は、ポルトガル最高峰の山である、ピコ山を擁するアゾレス諸島中部に位置する島。溶岩を利用したユニークな景観のワイン畑は、「ピコ島のブドウ畑文化の景観」として世界遺産に登録されています。
15世紀ごろから、ここピコ島では溶岩を砕いて割れ目に苗木を植えるという、特殊なブドウの栽培法がとられてきました。また、風よけのために苗木は溶岩を積んだ石垣で囲われています。
その畑から作られたワインは「ピコワイン」として、現在世界中のワイン通の間でも注目を集めているんだとか。
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ポルトガル最高峰のピコ山を背景に、ブドウ畑に太陽が降り注ぐ姿には感動を覚えました。ここで作られたブドウはすべて手摘みされ、伝統的な製法で手間暇かけてワインが作られます。最高品質のその味は、ロシアの歴代皇帝にも献上され、長く愛されてきたんだそう。
ちなみに、ピコ島では空港でレンタカーを借りて移動するのが一番です。坂道やあまり舗装されていない道が多いので、4WDをレンタルすることを強くおすすめします。私たちは、駆動力の弱いマニュアル車を借りてしまったため、舗装されていないブドウ畑でスタックして数時間身動きがとれず、最終的にレッカー車にきて助けてもらったという苦い経験をしました。
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火山島の厳しい環境の中で良質のブドウを作るため、島民の智恵と努力がつまったブドウ畑。どこまでも続く石垣が、すべて人の手によってつくられたものだと思うと、心から敬服します。そして、このピコ島にある石垣の全長は、なんと地球2周分にもなると言われているんだそう。
島中いたるところにある「Miradouro」という絶景ポイントのサインに従っていくと、美しいブドウ畑の風景に出会えます。特に密集しているのは、島1番の街「マダレナ」付近なので、サインを見かけたら迷わず行ってみてください。今までに見たことのないような感動する景色が待っていますよ!
・名称:Paisagem da Cultura da Vinha da Ilha do Pico
・地図:
・アクセス:ピコ空港から車で3分
・公式サイトURL:https://www.unescoportugal.mne.pt/pt/temas/proteger-o-nosso-patrimonio-e-promover-a-criatividade/patrimonio-mundial-em-portugal/paisagem-vinha-da-ilha-do-pico
サン・ミゲル島で、「青の湖」と「緑の湖」を見る
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アゾレス諸島内最大で一番栄えているサン・ミゲル島。首都であるポンタデルガーダや温泉の街フルナ、茶畑やパイナップル農園など、見どころがたくさんある島ですが、ぜひ見てほしいのがこちらの「Caldeira das Sete Cidades」という、青の湖と緑の湖が並んでいる絶景ポイントです。
1445年の火山噴火によって形成されたこの地域には、大きなクレーターがあり、その周囲には森林や5つの湖が広がっています。その中でもこの隣り合った2つの湖は、周囲のハイキングコースやそこから見られる絶景が人気で、サンミゲル島のメインアトラクションになっています。
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サン・ミゲル島へのアクセス方法は、島の首都であるポンタデルガーダから、湖のある「Sete Cidades」という村まで車で40分ほど。タクシーでも行けますが、島内の見どころはそれぞれ離れているので、空港からレンタカーを借りるのがおすすめです。
道中にはアゾレス諸島のシンボルでもあるアジサイが咲き乱れ、島全体に広がる牧草地帯には牛がのどかに日向ぼっこをしていたり、牧歌的な美しい風景が見られます。
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車の行き来もほとんどなく、私たちが行った日は霧が広がっていたのですが、それもまた幻想的な雰囲気でとても美しかったです。
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そして、こちらは2つの湖の周囲に広がるハイキングコース。霧が消えた瞬間があり、何気ない道中も絵画のような絶景が見られました。
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こちらは、ポンタデルガーダから村へ向かう途中「Miradouro da Vista do Rei」というサインに従って行ったら、見えた絶景です。運転中、「Miradouro」というサインを見たら、絶景ポイントということなので、ぜひ立ち止まってみることをおすすめします。
・名称:Caldeira das Sete Cidades
・地図:
・アクセス:空港より、タクシーかレンタカーで40分
サン・ジョルジェ島で、チーズ工場見学をする
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「チーズの島」という愛称のサン・ジョルジェ島。チーズ産業が盛んなアゾレス諸島の中でも、特にその味と品質には定評があります。チーズ好きの私たち家族は、島内にあるチーズ工場見学をメインの目的として行ってきました。
こちらの写真は、島内最大のチーズ工場である「Cooperativa agricola de lactinios Dos Lourais」の工場内ツアーに参加したときのもの。チーズ保管庫に大量に積まれたチーズは圧巻の光景です。
島内には数件チーズ工場がありどこも見物可能ですが、こちらの工場は英語のガイド付きのツアーをしていて、見ごたえがありおすすめです。他の工場は、家族経営規模の大きさでちらりと工場内を見物できる程度でした。
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ツアーの参加に予約は必要なく、工場併設のお土産屋兼カフェの店員さんに、ツアーを申し込むと個別に工場内を案内してくれます。
最大のチーズ工場といってもすべて職人技にのっとった手作業で、手間暇かけて作られている工程を見学でき、大満足の内容でした。この工場はサンジョルジェ島最大の企業であり、最大の雇用を生み出しているそうです。
チーズは、3か月熟成のものから12か月熟成のものまであり、熟成が進むごとにスパイシーさが出てきます。私はちょうど中間の6か月熟成タイプが好みでした。
ヨーロッパ各国をはじめ、アメリカにも輸出しているそうなので、旅行中にこのパッケージを見かけたらぜひ試してみてください!
・名称:Cooperativa agricola de lactinios Dos Lourais
・地図:
・住所:Rua Silveira,9850 Calheta, Azores
・アクセス:空港から、タクシーかレンタカーで約20分
・営業時間:9:00~17:00
・定休日:日曜日
・電話番号:295 416 358
・公式サイトURL:https://cooperativa-agricola-de-lacticinios-dos.negocio.site/?utm_source=gmb&utm_medium=referral
フローレス島で、絶景ハイキングをする
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フローレス島は、アゾレス諸島最西端に位置する、人口3,000人の島。ポルトガル語で「フローレス」は「花」という意味で、その名の通り島中にカラフルな花が咲き誇っています。初夏に訪れる場合は、青やピンク色のアジサイがそこら中に咲いていて、その美しさは圧巻の風景です。
他の島々に比べ街という街がなく、ショッピングやグルメはあまり楽しめませんが、手つかずの自然の美しさはアゾレス諸島内でも随一です。
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島内には絶景ハイキングコースがたくさんあり、その手つかずの自然の美しさを堪能するため、世界中から多くのハイカーが訪れてくるそう。私たちは小さな子供連れだったので、2~3キロのコースをメインで回りましたが、私の誕生日には記念に13.5キロのハイキングコースに挑戦しました!
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海が見える丘からスタート。スタート地点からすでに素敵な景色が見え、期待感も高まります。
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全体的になだらかなコースで、3歳の娘もほぼ自分の足で歩けました。どのエリアも絶景でしたが、お気に入りは牧草地帯と牛と海が一度に見られるエリア。のんびりくつろぐ牛たちの姿に癒されます。
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最後のほうはかなり疲れましたが、今までで1、2位を争うくらいの絶景ハイキングコースでした。他にも滝や湖を見られるコースなどもたくさんあるので、お気に入りのハイキングコースを見つけてみてください!
・名称:Fajã Grande
・地図:
・アクセス:空港より、タクシーかレンタカーで約25分
ファイアル島の、世界中の船乗りたちが集まる名物カフェで自家製ジントニックを飲む
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ファイアル島はアゾレス諸島中部に位置し、カルデラをはじめ、砂丘やマリーナ、世界中の船乗りたちが残していった壁画で彩られたヨットハーバーと、見どころ満載の島。ぜひ3泊以上はしたい島です。
そんな中でも一番のおすすめは、首都オルタにある、「ペータースポーツカフェ(Peter Sports Cafe)」。世界中の船乗りたちが立ち寄る歴史あるカフェなんです。
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店内には世界中の国旗が並び、眺めているだけでもワクワクします。また、各国の言葉で船乗りや船内のコックさんの求人などの、メモ書きや伝言板がランダムに張られていて、旅行者の心をくすぐります。
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店内で自家製ジンを作っていて、そのジンを使った名物ジントニックは必ず試してください!
全部で6種類のジントニックは、値段が高くなるごとにジンの割合が多くなり、アルコール度数が高くなっています。基本のジンとトニックウォーターの組み合わせだけでなく、オレンジジュースやレモンジュースとの組み合わせもあり、どれもとても美味しいです。
お酒に強い方ならぜひ何種類か試してみてはいかがでしょうか。
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私はシンプルな基本のジントニックを頼みました。スッキリとした味わいで、とても飲みやすく美味しかったです。外のテラス席に座れば、可愛らしいヨットハーバーを眺めながら優雅に食事やアルコールを楽しめます。
・名称:Peter Café Sport
・住所:R. José Azevedo 9, 9900-027 Horta
・地図:
・アクセス:空港よりタクシーかレンタカーで約10分
・営業時間:8:00~1:00
・定休日:なし
・電話番号:292 292 327
・公式サイトURL:https://www.facebook.com/petercafesport
グラシオーザ島で、風車ホテルに滞在する
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グラシオーザ島は、テルセイラ島の隣にある小さな島。島中に可愛らしい風車の光景が広がり、「風車の島」としても知られています。滞在先には、ぜひ風車をそのまま利用した風車ホテルをおすすめします!
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私たちは旅行前、風車ホテルの存在を知らず、残念ながら普通のホテルに滞在。しかし、旅行中に知り合い仲良くなったカップルがたまたま風車ホテルに滞在していて、夕ご飯に風車ホテルへ招待してくれたんです!こういう出会いが旅を思い出深くしてくれ、また、旅の醍醐味でもあるんですよね。
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風車内は3階建て構造になっていて、写真は1階のメインルーム。手前からダイニングテーブル、キッチン、そして、奥にメインベッドルームとバスルームがあり、広々としています。
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こちらは2階にあるリビングルーム。とても居心地がよく、私たちは夕食後ここでアルコールやお茶を飲みながら、旅行話に花を咲かせました。
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3階にあるもう一つのベッドルーム。「風車の中」という特別な雰囲気を感じます。
数時間の滞在でしたが、居心地の良い本当に素敵なホテルでした。私たちも次回グラシオーザ島を訪ねる際は、絶対に風車ホテルに泊まろうと思っています。
・名称: Moinho de Pedra
・住所:Rua dos Moinhos de Vento, 28, 9880-229 Santa Cruz da Graciosa
・地図:
・アクセス:空港からタクシーかレンタカーで12分
・電話番号:917 403 791
・料金:1泊50~90ユーロ(時期・部屋による)
・公式サイトURL:http://moinhodepedra.pt/en/
サンタ・マリア島で、断崖絶壁にある灯台を見る
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サンタ・マリア島は、サンミゲル島に隣接している、人口5,000人ほどの小さな島。大航海時代に、ポルトガル人の航海者たちがはじめてたどり着いたアゾレスの島でもあります。他の島では見られない開拓時代の家の廃墟があちこちに残っていて、当時の情景を想像させてくれます。
島で一番栄えている街である「ヴィラ・ド・ポルト」や、赤い砂が延々と続く「赤い砂漠」など、小さな島ながら見どころがたくさん。
そんな中で、1番のおすすめは「Farol de Gonçalo Velho」という断崖絶壁にある灯台です。空港やヴィラ・ド・ポルトから車で10分ほどの距離なので、気軽に行けます。
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上り坂の短いトレイルを歩いていくと、目の前には灯台と青い海と、牧草地帯の絶景が現れます。この灯台は現在でも稼働しており、予約なしで中に入ることはできませんが、個人的に灯台は遠くから眺める景色のほうが好きなので、大満足でした。
のんびりと時間を忘れてボーっとしたい、そんな穏やかな時間が流れる場所です。
・名称:Farol de Gonçalo Velho
・住所:R. do Divino Espirito Santo, Maia
・地図:
・アクセス:空港より、タクシーかレンタカーで約12分
人口400人のコルヴォ島を歩く
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コルヴォ島は、フローレス島に隣接する人口400人のアゾレス最小の島。飛行機から島の全容が見えましたが、建物が見当たらず、一面緑地が続いています。
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それもそのはず、集落は島の南にある「Vira do Corvo」のみ。集落を歩くと、アゾレス諸島の伝統的な石づくりの家が静かに立ち並んでいます。
ここには小さな商店を兼ねたカフェが2軒ほどと、レストランやホテルも1軒のみ。島にいる警察官もたったの1人。空港も民家のような小さなもので、世俗から隔離されたかのような、のどかで静かな時間が流れています。
スーパーもないので、地元の人にどうやって食料を調達しているのか聞いたら、魚は漁師の知人から直接買い、牛乳は友人が飼っている牛から取り、他の食材は週に2回船で来るので不便はない、ということでした。
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集落は15分もあれば見て回れる小ささなので、その後は海沿いの道を歩いて行きました。途中何か所か、海水浴エリアがあったのでホテルへ引き返し、水着に着替えて海水浴をしました。山と、黒い火山岩で囲まれたユニークな景色を眺めながら、ゆったりと楽しめました。
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火山岩で囲われているので、水も穏やかで小さな子供連れも多くいました。この島では、島民みんなが知り合いとのこと。観光客も増えてはきたもののまだまだ少ないそうで、珍しいのかいろいろな人から話しかけられました。
のどかで穏やかな島時間が流れるコルヴォ島、またいつか戻ってきたいと思っています。
・名称:コルヴォ島
・地図:
・アクセス:リスボン空港、またはヨーロッパ各都市から、まずはサンミゲル島のポンタデルガーダ空港かサンタマリア島へ。そこからコルヴォ空港へ乗り継ぐのが一般的。
・公式サイトURL:https://azores.com/azores/islands/corvo
地球最後の楽園で、ユニークな体験をしよう
日本人にはまだあまり馴染みのない秘境である、アゾレス諸島。私は、現在住んでいるテルセイラ島の魅力にすっかりハマったのをきっかけに、アゾレス諸島全体に興味を持ち、最終的に全9島を旅してまわりました。どこも全く違った魅力あふれる島々で、多くの方にその存在と魅力を知ってほしいと思っています。
大西洋の真ん中に浮かぶ「地球最後の楽園」でしかできない体験をしてみませんか。絶対に一生記憶に残る旅になるはずです。